こんにちは。Web系のフリーランスのふっくーです。
フリーランスの窓口であるメールアドレス。クライアントとのコミュニケーションには欠かせないツールです。
ですが、世の中にはメールサービスが多くあるため、どれを使えばいいか分からない方も多いでしょう。また、どうアドレスを決めればいいか悩む方もいるはず。
そこでこの記事ではフリーランスにおすすめのメールアドレスを紹介。アドレスの決め方についても詳しくお伝えします。
なお、この記事を書いている僕はフリーランスとして働いています。様々なメールサービスを試した経験からこの記事を書いているので、信頼性の担保になれば幸いです。
フリーランスにメールアドレスは必要?
結論、フリーランスにメールアドレスは必要です。仕事の様々な場面でメールを送る機会があるでしょう。
まず考えられるのが、クライアントとのコミュニケーション。会議の日程確認やプロジェクトの進捗報告など、業務に関する連絡をメールで行うことがあります。特に、仕事をもらっている会社の取引先とやり取りするときには、メールを使うことが多いです。
次に、お問い合わせ窓口としてメールアドレスが役立ちます。サイトなどを運営している場合、サイトを見た人が問い合わせをすることがあります。その連絡先としてメールアドレスが必要になります。
そして、サービスやツールに登録する際にもメールアドレスが必要になります。フリーランスとして働くと、 ZOOMやSlack などのサービスを利用する機会がありますが、登録の際にはメールアドレスを提出するケースがほとんど。アドレスがないとツールが使えず、業務に支障が出る可能性があります。
最後に、契約書をやり取りする場合です。クラウドサインなどで電子的に契約書をやり取りする際には、SlackやChatworkなどのコミュニケーションツールではなく、メールアドレスを使うのが慣習になっています。
このようにフリーランスは様々な場面でメールアドレスを使います。業務を行うためには必ず必要だと言えるでしょう。
フリーランスにおすすめのメールアドレス
前項ではフリーランスにメールアドレスは必要なのかを解説しました。ここではフリーランスにおすすめのメールアドレスを紹介します。
結論:フリーメールのサービスを使えばOK
基本的にはGmailなどのフリーメールのサービスを使えば問題ありません。
クライアントとのコミュニケーションでは、基本的に文字やワードなどのファイルを送付できれば大丈夫です。そのため、フリーメールでも業務に支障が出ることはほぼないでしょう。もちろん、Zoomなど業務で必要なツールに登録する際にも利用できます。また、サービスによっては迷惑メールフィルターやカレンダーなどの機能があります。業務を円滑に進めるのにも大きく役立つでしょう。
サービスはGmailがおすすめ!Outlook・iCloudは避けるべき
基本的にはGmailを利用すればOKです。メールの送受信はもちろん、迷惑メールフィルターやファイルの送受信など、様々な機能が無料で利用できるため、業務がスムーズに進みます。
一方で、OutlookやiCloudなどの他のメールアドレスはおすすめしません。というのもフリーランスで使っている人をほぼ見ないから。あまり見慣れないアドレスからクライアントにメールを送ると、「なんか怪しいアドレスだな…。変な詐欺とかじゃないか心配」と受け取られる可能性があります。機能的には業務を遂行するうえで問題ないですが、第一印象が少しマイナスになるかもしれないので避けましょう。
僕の肌感ですが、フリーメールを使っているフリーランスの方はほぼGmailを使ってますね。
キャリアのアドレスもおすすめしない
ドコモやauなどで利用できるメールアドレスもフリーランスには不向きです。
まず、携帯会社からのお知らせなどが届くので仕事のメールと混ざりやすく、業務用のメールを探すのに時間がかかります。返信をし忘れるといったリスクがあります。
また、キャリアが発行するメールアドレスを使い続けるには、契約し続けなければなりません。例えば、ドコモからauに乗り換えるとアドレスが変わってしまうので、その旨をわざわざクライアントに通知する必要があります。また、登録しているサービスのメールアドレスも更新しなければなりません。
キャリアを変更する際に業務に支障が出てしまうので、あまりおすすめできません。
フリーランスでも法人化するなら独自ドメインを取得するのがおすすめ
基本的にはフリーメールを使えば問題ないですが、法人化する場合には独自ドメインを取得するのがおすすめです。例えば、「example@freelance.jp」みたいな感じです。
ここでは、ここでは、独自ドメインを取得するメリットを解説します。
クライアントからの信頼性が上がる
まず、クライアントからの信頼性が上がる点がメリットです。
独自ドメインを持っていると、クライアントにメールを送ったときに「お、会社からメールが来た」と認知してもらえます。営業をかける際などに第一印象が悪くなりづらいです。また、「法人化できている=スキルがあるからこそ」と感じるクライアントもいるので、商談や契約につながりやすいです。
僕の経験ではありますが、法人化しているフリーランスの知り合いでフリーメールを使っている人は見たことないです。
一方で、フリーメールだと、「あれ、Gmailのアドレスのだ。本当にちゃんとした会社か怪しいな」と受け取られるかもしれません。胡散臭い詐欺会社などはフリーメールを利用するので、少しマイナスの印象を与えるリスクがあります。僕自身、フリーメールの会社からメールをいただいたことが何回かありますが、失礼ながらだいたい胡散臭いところばかりでした。
基本的に法人化して働く場合には、独自ドメインを取得するメリットが大きいです。
セキュリティが高いので情報漏洩のリスクが減る
次に、独自ドメインはフリーメールに比べてセキュリティが高いです。フリーメールもセキュリティ対策はされていますが、インターネットがあればどこからでもアクセスできるので、ハッキングやウイルスの侵入の被害にあう可能性があります。
一方、独自ドメインだとセキュリティ対策が万全に取られています。そのため、機密性の高い書類や社外秘の情報などをやり取りしやすくなるでしょう。
従業員にファイルなどを共有しやすい
ファイルなどの共有がスムーズに進むのがメリットです。
GoogleドライブやGoogleドキュメントを使う場合、@以降の文字が同じアドレスに対してまとめて権限を付与できます。そのため、従業員に独自ドメインからアドレスを配布すれば、ファイルの共有などがスムーズに進みます。
フリーメールだと、多くの場合でわざわざ1人ひとり権限を付与する必要があるので、労力と時間がかかります。
この点からも、フリーランスが法人化して従業員を雇う場合には独自ドメインを取得するのがベストだと言えます。
独自ドメインを取得する費用・方法
続いて、独自ドメインを取得する費用と方法についても解説します。
独自ドメインを取得するには、ドメインとサーバー代が発生します。購入時に利用する会社にもよりますが、だいたい年間で2万円前後の費用が発生します。
また、SSL証明書(通信データの暗号化を証明するもの)やWhois情報公開代行(ドメインの運営者の情報を非公開にするもの)などを利用すると追加で料金が発生します。
ただし、ひとまずメールアドレスのみが必要なのであれば、無料のSSL証明書や安いプランのWhois情報公開代行を利用するとよいでしょう。
なお、ドメインを取得する流れは以下の通りですので参考にしてください。
- ドメインを購入する
- サーバーに置く
- メールアドレスを発行する
ドメインを購入したのちにサーバーに置きます。そして、メールアドレスを発行して終了です。
メールアドレスの名前の決め方|例もあわせて紹介
ここからはフリーランスにおすすめのメールアドレスの名前の決め方を紹介します。
- ローカル部分は自分の名前を使う
- ドメインはサービス名や屋号を使う
- できるだけ簡潔にまとめる
ローカル部分は自分の名前を使う
まず、ローカルは自分の名前を使うようにしましょう。ローカルとは、@の前の部分のこと。例えば、「example@freelance.jp」だと「example」がローカル部分に該当します。
フリーランスとして活動する人はこの部分を名前にする人が多いです。また、名前にしておけばメールアドレスで印象を左右されるリスクが減るため無難です。
以下に例を記載しておくので参考にしてみてください。
- yamada@gamil.com
- fukuyama@freelance.jp
- kobayashi@abc.company.jp
もしGmailなどのフリーメールでドメイン部分(@〇.〇〇の部分)が決められている場合には、ローカル部分にサービス名や屋号を入れるのも選択肢の1つです。
ドメインはサービス名や屋号を使う
次に、ドメイン部分はサービス名や屋号を使いましょう。ドメイン部分とは@の後の部分のところ。「example@freelance.jp」だと「freelance.jp」が該当します。
サービス名や屋号にしておけば、パッと見て「事業をしている人or法人のメールアドレスだ」と分かるのでおすすめです。また、多くの企業でドメイン部分は企業名になっているので、そういった意味でも無難です。
以下にメールアドレスの例を記載しておきます。「abcd株式会社を運営していて、xyzというサービスを提供している」というケースで考えてみました。
- yamada@abcd.com
- fukuyama@xyz.co.jp
- kobayashi@xyz.abcd.com
基本的には屋号or会社名か提供サービスの名前のどちらかを入れれば問題ありません。屋号や会社名とサービス名を組み合わせるのも方法です。
できるだけ簡潔にまとめる
そして、フリーランスの場合は単語を入れすぎないことも重要です。メールアドレスが長いと、パッと読みづらいです。クライアントの第一印象が少し悪くなるかもしれないので注意しましょう。また、アドレスが長いとクライアントにアドレスを覚えてもらいづらくなります。
そのため、なるべく使う単語の量は減らしましょう。なるべく、ローカル・ドメイン部分のそれぞれで2語までに抑えましょう。
以下に例を挙げておきます。
- yamada.taro@gmail.com
- fukuyama@xyz.co.jp
- kobayashi@xyz.abcd.jp
フリーランスがメールアドレスを決める際の注意点
前項ではメールアドレスの決め方を解説しました。 ここでは、メールアドレスを決める際の注意点を紹介します。
- 事業に関係のない言葉は使わない
- 特殊な言葉は使わない
- 見慣れないドメイン名は避ける
事業に関係のない言葉は使わない
まず、事業に関係のない言葉は使わないようにしましょう。何の事業をしている個人or法人なのか分かりづらくなります。クライアントからの印象が悪くなりますし、事業内容を間違って覚えられる可能性があるので注意しましょう。
例えば、SEOディレクターとして活動しているなら、「engineer」「writer」のようなミスリーディングな言葉は避けるべきです。「seo.support」や「web.growth」のような単語を使いましょう。
特殊な言葉は使わない
メールアドレスを変に凝る必要はありません。たまに「love.peace」や「super.god」みたいな少し変わった単語を使う人がいますが、かえって逆効果です。
胡散臭さが出るのでクライアントの第一印象が悪くなるかもしれません。また、メールで営業などをする際に、怪しい個人だと勘違いされて開封してもらえないケースも考えられます。目に留まるので覚えてもらいやすいですが、業務に影響が出るリスクが大きいです。
そのため、前項で述べたように自分の名前や屋号、サービス名を利用するのが無難です。
見慣れないドメイン名は避ける
最後に、見慣れないドメイン名は避けましょう。
基本的に、日本では以下の3つのドメインが主流です。
- .com
- .jp
- .co.jp
ビジネスをする人が見慣れているドメイン名なので、信頼してもらいやすいのが特徴です。また、取得する費用もお手頃なので、この3つの中から選ぶのが無難です。
ちなみに、「.co.jp」の「co」は「company(会社)」に由来するもの。すでに法人化をしているフリーランスは「.co.jp」を利用するのがおすすめです。パッと見て法人であることが分かりやすくなります。
一方で、以下のようなドメイン名は避けましょう。怪しさが出てしまうので使わないのが無難です。
- .tokyo
- .buziness
- .xyz
- .site
- .click
まとめ:メールアドレスを作ってフリーランスとして働き始めよう!
メールアドレスはフリーランスが業務をするのに欠かせません。「費用を抑えたい」「ひとまずアドレスが欲しい」という場合には、Gmailでアドレスを作るのがおすすめです。
もし費用がかかってもいいのであれば、より信頼性が高まる独自ドメインを取得するのがおすすめです。
記事内で紹介した名前の決め方も参考に、アドレスを取得しましょう。